少年から232本の「歯」を摘出 インドーCNN.co.jp

皆さんこんにちは!「もがき歯科医院」です。7月の話になりますが、ラジオで「一人から摘出した歯の本数をギネスワールドレコードに申請」とのニュースを耳にしました。

通常成人の歯は親知らずも含めて全部抜いたとしても32本、それがなぜギネスワールドレコードなのかチョット気になり調べてみましたところCNN.co.jpの記事に載っていました。(写真はCNN.co.jpより)

記事によると何と232本の歯を摘出したとのこと。これは通常(=親知らずも含めて32本)ではありえないことで、歯牙腫(しがしゅ:歯が腫瘍性に増殖した良性の腫瘍)の一つの複雑性歯牙腫(大小さまざまな歯の組織が集まっている腫瘍)という良性の腫瘍ためです。

歯牙腫は良性の腫瘍ですが顎の骨の中で徐々に大きくなって他の神経などの組織を圧迫して痛みなどの症状が出る場合があります。

患者はインドの17歳の少年。一年程前から顎が腫れだし、一か月程前に突然痛みが出て、ムンバイ(インドの都市)の病院でレントゲンを撮って初めて歯牙腫が判明したそうです。手術は7時間にも及んだそうです。下の写真の〇で囲まれた部分が複雑性歯牙腫です。
(写真はDental Vision Journalより)

下の写真は摘出した歯を並べているところです。(写真はDental Vision Journalより)

1年半もの長い間の辛い時間から解放されたこの17歳の少年は、傷が完治すれば問題ない生活を送れるようになると思います。でも症状が出てすぐ、または(インドの習慣や医療事情にもよりますが)定期的に歯医者で健診を受けて早期発見が可能だったら、もう少しダメージの少ない治療が可能だったかもしれません。

皆さん、お口や歯に違和感や痛みを感じたらすぐにお近くの歯医者へ行きましょう!病気でギネスワールドレコードをもらってもうれしくないですよね。もがき歯科医院